自律神経失調症とは

1.自律神経失調症の定義
自律神経失調症の定義は現代医学的にはありませんが;

① 血流低下症状が主体となる

② 病院での検査に引っかからない

③ 良かったり、悪かったりを繰り返しながら長期間続く

の3つがあれば自律神経失調症といって良いでしょう。

特に①は自律神経失調症を特定する項目です。
自律神経は循環器(心臓と血管)をコントロールしているために、自律神経が乱れると循環器が乱れてしまいます。
つまり、自律神経失調症状とは血流低下症状と言って良いのです。


精神疾患は脳の構造の問題ですので、自律神経とはほとんど無関係です。
自律神経失調症、つまり血流低下症状はわずかです。


血流低下症状の有無が精神疾患との鑑別に重要となります。





〜〜〜〜〜





自律神経を乱している基盤となる原因は、精神的緊張を高めた生活をされていることと考えられます。
精神的緊張は交感神経を刺激するため、血管の収縮が起こり血流低下症状を引き起こします。

また、精神的緊張が強い状態が続くと、
少しの飲食の不節(暴飲暴食、刺激物“甘い物・辛い物・冷たい物・アルコールなど”の摂取過多、就寝前の飲食等)で簡単に胃腸機能を亢奮させてしまいます。
さらに胃腸機能は水分代謝機能の一部を担っていますので、胃腸機能を乱してしまうと水分代謝機能も乱してしまうのです。

このために、身体の中には余分な水分が貯留しています。
この水分を排泄しようと「頻尿」という症状が現れます。

また、この水分は「浮腫み」となって血管を圧迫しますので、血流低下症状はさらに強くなってしまいます。
そして、これらの胃腸機能の乱れ、水分代謝機能の乱れが身体的ストレスとなり、大脳新皮質系を亢奮させているため「不安感」という症状が出ていると判断できます。