大前提知識としての「腸の機能」知識



栄養は腸から吸収される!
腸が健全じゃないと食べた物がきちんと身体の栄養にならない!!!






これだけ覚えておけば事足りるくらい、私は腸を軽視してきた。

























■胃から栄養が吸収されるわけではなかった!



食べ物は胃で消化されるが
食べ物からの栄養は腸で吸収され、腸を出発点として全身に運ばれる。
グルコースは胃や舌からも幾ばくか吸収されるそうです。だとするとチューイングをしても基本的にはグルコースは摂取されているということらしいです)


てっきり、胃に食べ物は溜まるから、胃に入れたものが細胞の材料になるのかと勝手に思っていたら、とんだ間違いで、栄養を吸収しているのは腸だということ。


胃で何か全ての栄養がどうにかなるような錯覚を覚えていて腸にはまったく目が向かなかった。
(SMのM口先生も私のサプリメント摂取が血液検査になかなか反映されてこないときに「ピロリ菌がいるんじゃない?」と胃のことにはふれたが腸についてはまったくふれなかった。腸を改善されて患者がよくなったら困るのでは似ないかと邪推したくなってしまう)


もしも、栄養を吸収するはずの腸がおかしくなって栄養を吸収されなかったら。
もしも、全身に送る血液の出発点である腸がおかしくなっていたら…

今考えると、おそろしいし、なんて無駄な時間とお金をかけて頑張ってサプリメントを飲んでいたのかと思うと自分を憎みたい。


































以下はもうちょっと詳しい知識(引用のみ)



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栄養素の約90%は、小腸で吸収されるが、十二指腸、空腸、回腸で吸収する栄養素は異なっている。三大栄養素の吸収は、全て空腸から回腸の間で行われている。
胃ではアルコールと薬剤が吸収され、大腸では水と電解質が吸収される。

http://nutrition.e840.net/n70100000.html




「血液は腸で作られる」
この「腸造血説」は亡き千島喜久男博士や自然医学学会会長の森下敬一博士により提唱されている学説です。
昔、戦争で負傷した兵士の治療を担当した軍医が、両手両足を切断した兵士が、その後、元気で長生きしている姿を見て、
骨髄で血液ができる説に疑問を持ったそうです。もしそうならその兵士はひどい貧血状態になり、やがて死んでしまうであろうと思われたからです。

http://www.nyu-sankin.net/intestinal/010200.html



・腸をキレイにすると健康な血が全身を巡る

キレイな血液は、サラサラと流れて全身を巡り、栄養や酸素を届けます。
しかし、汚れた血液はスムーズに流れず、全身の細胞は酸素や栄養が不足しがちに。そうなると体によくないことが生じます。
そのひとつは、免疫力の低下。風邪をひきやすくなるなど、病気になりやすい体になるのです。
また、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病も、その大きな原因は、サラサラと流れない汚れた血液。「血液の質は腸でつくられる」ともいわれます。
腸の状態がよければキレイな血液が、悪ければ汚い血液がつくられるのです。
腸をキレイにし、キレイな血液を全身に巡らせることが健康の秘訣。便秘などの腸の不調は、全身の不調の元となります。


・慢性の便秘は腸内環境を悪化させ、血液を不健康にする

慢性の便秘は腸内環境を悪化させ、血液を不健康にする不健康な腸の代表は、便秘が慢性化した状態です。
便が長く腸内にとどまると、腐敗が進み、悪玉菌が増加。悪化した腸内環境で発生した有害物質は血液に乗って、全身を巡ることになります。
不健康な血液は、赤血球がくっついていたり、変形していたり、完全に壊れてしまっている場合もあります。
そんな血液では、酸素や栄養をきちんと運べませんし、細い末梢血管を通ることもできません。汚れた腸でつくられる血液では、酸素や栄養を全身に届けることができないのです。

http://www.bee-lab.jp/health/201303/index.html






小腸では、絨毛と呼ばれる突起が栄養分を吸収してくれます。
食べ物からの栄養は、口腔と胃で少量吸収されますが、ほぼ100%の栄養吸収を小腸が担っていると言われています。
小腸の長さも内壁の広い総表面積も、栄養素をとことん吸収しようとする人体のしくみと言えるのですね^^。



このように小腸は、消化管の中で、消化と吸収の主役として働く臓器です。
食物は十二指腸と空腸で消化をほとんど終え、回腸では主として消化された栄養素の吸収が行われています。


さてあまり知られていないことですが、腸での吸収は場所によって吸収できるものが違います。
糖質、水溶性ビタミン、鉄、無機塩類は十二指腸?空腸より、たんぱく質、脂質、脂溶性ビタミンは小腸中部より、胆汁酸、ビタミンB12は回腸より吸収されます。

腸における栄養素の吸収順序をもっとくわしくみてみると・・・

吸収順序は上⇒下

〈十二指腸〉
塩素・硫酸
ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン
ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸
ビタミンC
単糖類(グルコースガラクトース、フルクトース)
脂質
ビタミンA、D、E

〈空腸〉
単糖類(グルコースガラクトース、フルクトース)
ビタミンA、D、E
スクロース、マルトース、ラクトース
脂質
たんぱく質
アミノ酸

〈回腸〉
ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸
ビタミンC
コレステロール
ビタミンB12
胆汁塩

〈大腸〉
カリウム
水分
ナトリウム
ビタミンK
短鎖脂肪酸
有機


となっているのです。
この吸収の順番は、もしかすると人間により必要度の高い栄養素の順番なのかもしれませんね・・・。

http://chirotic.exblog.jp/15030620/







■便秘外来の秘密兵器

便秘に悩んでいる人の多くも自律神経の乱れが原因。

腸管の動きを蠕動運動といいますが、蠕動運動をコントロールしているのが自律神経なのです。
ですから、自律神経と便秘は相関関係があるといえる。


つねに便秘状態では、疲れやすく体調が悪いし、精神的にもイライラすることが多く、睡眠もおぼつかないことだ。

下剤では便秘は治らない。
便秘を治すということは、腸管の蠕動運動がきちんとリズミカルに行われるようになることです。


大きな助けになるのが、乳酸菌を主成分とする整腸剤。



■正のスパイラルへ

では、なぜ腸内細菌のバランスがよくなると自律神経が整いやすくなるのでしょう。
最大の理由は、腸における栄養吸収がよくなり、その結果、血液の状態がよくなるからです。

人間の身体において、もっとも大切なのはやはり「栄養の吸収」なのです。
そして、栄養の吸収には腸内細菌が必要不可欠なので、そのバランスが悪いと、栄養の吸収が悪くなります。

栄養吸収が悪くなれば、ものを食べていても身体は低栄養状態になってしまいます。
このとき、身体の細胞は栄養が足りていませんが、腸の中には吸収できなかった栄養分が残り、その残った栄養分が腐敗していきます。

腐敗した栄養は毒素を出し、その毒素が腸内細菌のバランスを悪化させるとともに、
血液を汚し、血液が汚れると肝臓や心臓や腎臓などの臓器を傷つけ、それらをコントロールしている自律神経のバランスをも崩していきます。

自律神経のバランスが崩れると、末梢血管が傷つき、全身の血流が悪くなるのはすでに述べたとおりです。

ここまでいくと、身体はまさに「負のスパイラル」状態です。


何事においても事態を改善したいなら、悪化させた最初の原因を変えなければなりません。
身体の場合、その最初の原因が「栄養の吸収」なのです。

ですから、自律神経のバランスが崩れたときも、腸内細菌のバランスをよくする乳酸菌を意図的に多く摂取し、善玉菌を増やすと、
血液がきれいになり、自律神経のバランスも整いやすくなるのです。

こうして自律神経のバランスがよくなり、血流が改善され、末梢まできちんときれいな血液が行くようになると、
腸管での栄養吸収がよくなるので、肝臓や心臓、腎臓などの臓器の状態もよくなります。



このように、最初の栄養の吸収をよくしたうえで、自律神経のコントロールをおこなうと、
すべてよくなっていく「正のスパイラル」へと転換していきます。

便秘治療で、糖尿病や腎臓疾患や肝臓の数値がなぜよくあんるのかというと、腸内環境と自律神経のバランスがよくなり、
血液が身体の隅々まで行き渡るからなのです。


肝臓が悪いからと言って、いくら肝臓を保護しても、肝臓に入ってくる血液が汚ければ肝臓はよくなりません。
その汚い血液は、肝臓だけでなく、腎臓や心臓にも、もっといえば全身の細胞にもめぐっているのです。


血液の質を決める腸内細菌のバランスと、
その血液を全身にめぐらせる血流をコントロールしている自律神経のバランス。

この2つのバランスを同時に整えることが、病気を治し、健康を維持する最良の方法なのです。





では、なぜ便秘を改善することで全身の健康状態がよくなるのでしょうか。
それは、ひとことでいえば、良い状態の血液を送り出すのが腸だからです。
そして、腸で良い血液を送り出すためにもっとも大切なのは血流です。

私達は食事から栄養分を吸収し、その栄養を含んだ血液を全身に行き渡らせることで全身を構成している約60兆個の細胞を養っています。
その栄養豊かな血液をつくっているのが腸管です。
腸の血管から吸収された栄養分が肝臓へ行き、肝臓から心臓へ行き、心臓を経て全身の細胞へ栄養分が送られるからです。

この大切な腸の血液の良し悪しを決めるのは、腸の蠕動運動です。
なぜなら、腸の動きが悪くなると、腸の中で「うっ滞」が生じてしまうからです。

うっ滞というのは、ごくかんたんにいえば、腸の中の流れが悪くなり滞った状態です。
動きが悪いと血流が悪くなるのは筋肉も腸も同じです。
身体を動かさないと血液の流れが悪くなるのと同じで、腸も動きが悪いとそこを流れる血液も、流れが悪くなってしまうのです。

腸管の血流が悪くなれば、いくら食べ物を取り込んでも、充分な消化ができなくなるので、必要な養分を吸収できなくなります。
そして、栄養がきちんと吸収されないと、吸収されなかった食べ物のカスが大量に腸管の中に残り、それが腐敗し、腸内環境を悪くします。


腸内環境が悪くなると、腸内の悪玉菌が増え、腸の消化吸収能力はさらに悪くなります。
こうした汚れた腸からは汚れた血液しか作れません。
だから、腸が悪いと全身の調子が悪くなるのです。

食べ物の消化吸収が悪い状態では、当然ですが、薬の吸収も悪くなるので、薬の効きも悪くなります。

便秘が改善されるとさまざまな健康効果が現われるのは、きれいな血液がつくられると共に、
糖尿病や高血圧など持病のある人は、飲んでいた薬の効きがよくなるからです。

食事に水を飲むのも、目的はやはり胃結腸反射です。

胃腸が動いている状態というのは、別の言い方をすれば、食べ物を受け入れる準備が整った状態ということなので、
何の準備もできていない状態の胃腸に食べ物が入ったときに比べると、消化吸収のクオリティーが格段よくなります。

腸内環境がよくなると腸の動きがスムーズになり、副交感神経も上がりやすくなります。
こうして副交感神経のレベルが上がると血流がよくなり、きれいな血液が全身をスムーズに循環することになります。



■腸内環境が悪化すると太りやすくなる

腸内環境が悪くなると消化吸収が悪くなります。

消化吸収が悪いのに、なぜ太るのでしょう。
それは、腸が汚れているとそこから肝臓へ運ばれる血液も汚れたものになってしまうからです。
汚れた血液というのは毒素や腐敗物などを多く含むもので、これはドロドロ血液をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

問題は、汚れた血液の行き先です。

汚れた血液はどこへ行くのかというと、肝臓から心臓へ運ばれて全身へ行き渡り、脂質代謝を悪化させることで内臓脂肪としてたまっていきます。
つまり、摂取カロリーが同じでも、腸内環境が悪いとそれだけ太りやすくなると言うことです。

消化吸収が悪いと脂肪が蓄えられるのに、全身の細胞は充分な栄養が行き渡らない低栄養状態になってしまうので、
疲れやすくなったり、新陳代謝が悪くなってしまいます。
さらに、腸内環境が悪いと自律神経のバランスが崩れやすくなるので精神的にもイライラして怒りっぽくなります。

こんな状態では、肉体的にも精神的にもパフォーマンスを出すことは出来ません。


便秘がよくなるだけでも痩せる人はたくさんいます。

太っている人の自律神経は、実はバランスが悪いだけでなく、交感神経も副交感神経も、どちらも低下している人が
とても多いのです。
自律神経全体のレベルが低いうえ、バランスが悪いのですから、身体にとっては最悪な状態です。


ただ、副交感神経だけを高めれば、いいのかというと、実はそんなに単純ではありません。
先ほど便秘のところで触れましたが、副交感神経が過剰に高くても、交感神経が過剰に高くても、
どちらも便秘になるからです。
大切なのはバランスなのです。

(なぜ、「これ」は健康にいいのか? 小林引幸 サンマーク出版