脳に効く栄養 マイケル・レッサー 中央アート出版社


脳に効く栄養―クスリに頼らず「脳と心」を健康にする!

脳に効く栄養―クスリに頼らず「脳と心」を健康にする!

◇本書刊行に寄せて ホッファー医学博士

レッサー医師が言う最適な食事。
1.さまざまな種類の自然な食物をたべること 
2.新鮮なあまり加工されていないものを
3.可能な限りオーガニックな食物
4.良い油
5.欠けているはサプリメント
6.何を食べるかということと同じくらい、どのように食べるかにも気を配る



◇日本語版に寄せて 阿部博幸

6つのタイプ。
ストイックタイプ(うつ病の傾向)
ガーティアン(強迫神経症の傾向)
ウォリア(人格障害の傾向)
スター(躁うつ病の傾向)
ドリーマー(統合失調症
ラバー(不安症)






◇8章 ラバー・タイプ(不安)

■中毒的な行動をやめるために

脳内の化学反応のバランスを崩しているラバータイプの人たちは、何らかの中毒に陥りやすい状態になっている。
たとえば、砂糖、カフェイン、アルコール、タバコ、過食、薬物などが含まれる。

L−グルタミン1回500mg、1日4回摂取

ビタミンC 

初めの2−3日間は、1回1000mg、1日6回摂取。
その後、1日1000mg〜3000mgまで減らす

ナイアシン

初めの2−3日間は、1回1000mg、1日6回摂取。
その後、1日1000mg〜3000mgまで減らす

ビタミンCとナイアシンの摂取を始めて数日が過ぎたら、
それぞれ1日に1000mg〜2000mgの摂取量にまで減らす。

L−グルタミンの摂取は2−3週間続けたらやめる




◇9章 脳のための健康食

■どのように食べるかも大切

栄養療法をサプリメント療法と誤解してはならない。

本書で解説してきたのは、基本に適切な食事があって初めて効果を発揮できるサプリメントの利用であり、それが本当の栄養療法だからだ。

食事は何を食べるかだけでなく、それをどのようにしてたべるかということも同じくらいに大切なポイント。
もし、神経が張り詰めた状態で食事をするとどうなるだろう。
私達の消化器系は、適切に働いてくれないだろう。

私達は食べ物を噛むことによって唾液を出し、
ここで消化の50%は終えていなければならない。
膵臓で出される消化液は、高齢になるほど量が減っていく。

もし、食後にゲップやおならが出るなら、これは十分に消化が出来ていない証拠だ。
このような場合に排泄する便は、決して立派な形をしていないだろう。
よく咬み、消化が滞りなく行われていれば、便の形もよいものがでるようになる。

私達の脳内の化学物質は全身で進められている化学反応の影響を受けている。
しかし、その逆もまた事実である。
つまり、脳の化学反応が、全身の化学反応に影響を与えているところもある。

脳と全身は2車線道路を平行に走っているようなもので、いつも互いの進路に影響を与えあっているのだ。

このことをふまえれば、脳が大事な器管であると考えるとき、何をどう食べるかも、同じくらい大事なことであると考えられるようになるだろう。