リーキーガット症候群

胃腸の粘膜を厚く丈夫にする体質改善には、半年〜2年ほどの時間がかかりますので、
その体質改善が完了するまでの間だけ、 ブロメラインを摂取して、タンパク質の消化を助けるだけで、様々なリーキーガット症候群の症状は軽減されるはずです。
リーキーガット症候群の体質と、胃酸のブロメラインの分泌が不足する体質が重なることによって、非常に炎症が起こりやすい体質になることが報告されています。
ブロメラインの良いところは、体質改善の必要がなく、効果が得られるような体質であれば、飲めば数日〜数週間で、炎症体質が徐々に改善に向かうことが実感できると言わ



腸は体外です。
つまり 腸内環境とは、皮膚や粘膜と同じ外界に接している腸の粘膜の環境と言って良いでしょう。
基本的に皮膚や粘膜などの体外は酸性に保ち、細胞内や体内はアルカリ性に保つのが、健康や美容の秘訣であると言われています。
よって、腸内環境が皮膚や粘膜と同じということは、腸内は酸性に保たなければならないのです。
よく 善玉菌といいますが、これは乳酸や酪酸を分泌し、腸内を酸性に保つ働きをもつ細菌類を指します。



悪玉菌の分泌するアルカリ性の物質によって、腸壁が爛れるので、根本的に腸内の悪玉菌を減らしてあげないと、いつまでたっても腸壁は丈夫になりません。
善玉菌サプリメントを摂取して、悪玉菌を減らしましょう。


一度、悪玉菌優勢に傾いた腸内環境は、優秀な善玉菌サプリメントを使っても、改善には半年〜2年くらいはかかります。



リーキーガット症候群の方で免疫が弱い方の多くに、消化酵素の分泌が減っている体質が見られます。
もともと先天的に ブロメラインというタンパク質消化酵素の分泌が悪い体質の方も多いと言われています





最近では慢性疲労症候群の原因の1つが、 リーキーガット症候群による、血中の遊離アンモニア濃度の上昇ではないかと言われています。
タンパク質消化によって多くのアミノ酸結合のアンモニアも作られますが、一部は遊離アンモニアとなります。

通常は、遊離アンモニアは腸から吸収しないようになっているのですが、リーキーガット症候群の薄い腸壁から、
遊離アンモニアが血液中に入り、肝臓でのデトックスが行われずに、全身の各細胞のミトコンドリアに取り込まれ、ATPというエネルギーの生産が遅くなるのです。

ATPが細胞の活動エネルギーとなりますので、ATPの生産が少なくなると、筋肉などは力が出せずに、疲労を感じます。
また、ATPの生産過程で作られる、 カルニチンアルファリポ酸(αリポ酸)や コエンンザイムQ10などの分泌を減らし、エネルギーを効率的に作れずに、更に疲れてしまうのです。
また、同じ理屈で太りやすくもなります。













アメリカの栄養学者が行った研究では、年配者以外でも胃酸のブロメラインの分泌が悪い方は結構多いそうです。
ブロメラインが胃で十分に分泌できないと様々な病気が発症しやすくなると言われています。

例えば、カンジタ症(カンジダ症)や食中毒などが挙げられます。
カンジタ菌(カンジダ菌)や食中毒菌の多くはブロメライン消化酵素によって胃の中で滅菌が可能です。
この場合、食事中にあまり多くの水分を摂取するとブロメライン消化酵素が薄まってしまい、ブロメラインの滅菌効果が薄れます。

ブロメラインの分泌が悪い方は様々な部位で炎症が起こりやすくなります。(詳細は後の項目のアトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や
アレルギー性鼻炎などのアレルギーの説明で行います。)
アレルギーによる炎症やにきびや肌荒れなどの炎症が起こりやすい方などはブロメライン分泌が十分でない可能性があります。
にきびや皮膚炎、扁桃腺の炎症、結膜炎や鼻炎など、様々な炎症がありますが、炎症の火種ができて、それがどんどん悪化していき炎症として発症する前に、
ブロメラインの摂取で炎症の原因を取り除くことによって、炎症を発症させない方法があります。体質的にブロメラインの分泌が鈍っている方なら、この方法がおすすめです。

炎症の原因が胃酸のブロメラインの分泌不足によるものかどうかは、
ブロメラインサプリメントを3ヶ月ほど摂取すればハッキリすることが多く比較的短時間に原因が判りますので、
原因がハッキリしない炎症で悩まれている方でしたらブロメラインサプリメントを試されると良いと思います。

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リーキーガットとは。

アトピー性皮膚炎

リーキーガット症候群って聞いたことはありますか?
日本では原因が判らないとしているそうですが、アメリカではアレルギーなどの栄養学的研究から、その原因の体質を突き止め、体質改善による対処方法が確立されています。
(リーキーガット症候群と アレルギーはイコールではありません。アレルギーで無い方でもリーキーガット症候群になっている方は数多くいます。)

リーキーガット症候群は簡単に言うと、腸の粘膜が薄くなった体質です。
腸の粘膜が薄くなる原因はいくつかありますので、これからの「ハロー! ビタミン」で1つ1つ解説し、体質改善の方法を提案したいと考えています。

リーキーガット症候群によって引き起こされる様々な症状は大きく2つに分けることができます。
・リーキーガット症候群がもともと持っている腸の粘膜が薄い体質によって引き起こされるもの。
・穴の開いた腸から、吸収してはいけないタンパク質などが吸収されて、免疫系の異常反応が起こることが原因で発症するもの。

次の項目ではリーキーガット症候群がもともと持っている、腸の粘膜が薄い体質について述べて参ります。




リーキーガット症候群の原因の1つは腸の粘膜の薄さ。

リーキーガット症候群

腸内は医学的には体外に分類され、外界に接しています。
腸内が体外であるということに疑問をもたれる方もいるかと思いますが、口から肛門までを結ぶホースが胃腸であると考えると、ホースの内側は体外なのです。
人の体の構造は、体の外側は皮膚と粘膜が覆っています。
皮膚も粘膜も基本的には角質層が何10重にも重なって作られている組織で、体外の悪い物質を体内に入れないバリアの働きをしています。

腸も例外ではなく、皮膚や鼻の粘膜などと同じ角質層が重なって作られていて、常に新陳代謝を繰り返して、
腸表面の古い粘膜を便と一緒に捨てて、下から新しい粘膜の角質層が作られてきているのです。

腸表面の古い角質層粘膜が剥がれるスピードが速く、下から新しい角質層が作られて上がってくるのが遅ければ、
腸の粘膜で構成されている角質層は薄くなりリーキーガット症候群の原因の1つになります。

腸が鼻の粘膜と違っているのは、様々な物質を吸収しやすい構造になっている組織と言えます。
しかし、吸収してはいけない物質(例えばタンパク質やアンモニア、メタンやインドールなど)もありますので、そうした悪い物質が腸に届かないように、
タンパク質は胃で ブロメラインによってアミノ酸に分解したり、
善玉菌(乳酸菌 腸内細菌)の働きで悪玉菌の出すアンモニアなどを作らせないようにしなければなりません。
これらの事がなされていない体質の方は、吸収する毒物の量が多くなるので、ただ腸が薄い方よりも、リーキーガット症候群が重症化しやすいと言えるでしょう。
(タンパク質が悪い物質と聞いて驚かれた方も多いかと思います。

食事の多くにタンパク質が含まれていますが、 ブロメラインや膵液という消化酵素によって、
タンパク質はアミノ酸に分解されて腸から吸収されるので、
腸から吸収されるタンパク質は異物(主に細菌やウィルスなど)として免疫系が反応します。
大量のタンパク質が吸収されると、免疫異常が起こっても不思議ではありません。)


リーキーガット症候群は、この粘膜バリアが働いていない腸壁から、
未消化のタンパク質や、悪玉菌の分泌する悪い物質を吸収してしまい、血液中の白血球や、肝臓に負担をかけることで引き起こされる、
非常に様々な症状を総称して言う病気であると言えるでしょう。


でもご安心下さい。リーキーガット症候群を引き起こす原因の特定は済んでおります。
また、原因を体質改善する方法も、様々に研究されていますので、自分に合った体質改善方法を見つけて、実践するだけで良いのです。

皮膚や粘膜が薄くてトラブル肌や アトピー性皮膚炎、 尋常性乾癬や アレルギー性鼻炎などになってしまっている方なども、
体質改善で皮膚や粘膜を厚く丈夫にできる体質改善の方法がありますので、その方法プラスαでリーキーガット症候群の体質改善は可能なのです。




こんな人の腸の粘膜は薄い可能性がある。

リーキーガット症候群

リーキーガット症候群は症候群という名称でも判るように、腸の粘膜が薄い体質が様々な体調不良に結びつく病気です。
リーキーガット症候群の症例としてよく挙げられる、
アレルギーの症状悪化や、鬱病、暴力衝動、動脈硬化などなど、これらのまったく違う症状の原因が、腸の粘膜の薄さからきているなどとは考えられもしないでしょう。

ただし、腸の粘膜が薄いからといって、全員がリーキーガット症候群になるわけではありません。

リーキーガット症候群になる原因は、次回以降の「ハロー! ビタミン」でも1つ1つ紹介していきます。

ただ、原因不明の体調不良を抱えている方であれば、自分の腸の粘膜が薄いかどうかを知っておくことは、体質改善の方法を探るために必要なことだと思います。
リーキーガット症候群かを心配する前に、自分の腸の状況をできるだけ把握しておきましょう。

アメリカのアレルギー内科など、様々な内科診療の際に、治療前の問診票でのチェックで、腸の粘膜が薄いかどうかを簡単に見分ける質問があります。
実際に腸の粘膜を調べるのは、施術的に非常に大変で、費用もかかりますので、問診票で済ましてしまうことが多いようです。

腸の粘膜が薄い可能性がある方は、以下の体質を持っています。
・皮膚や粘膜系の アレルギーがある。(この場合、リーキーガット症候群の可能性は非常に高くなります。)
・皮膚が薄いと感じる。
・色白である。
・血色が悪い。
・日焼けに弱い。
・過去にステロイド剤を使ったことがある。
・皮膚炎(大人ニキビや肌荒れ)が起こりやすい。
・ 乾燥肌。
・ 敏感肌。
・脂性肌。
・皮膚が水を弾かない。
・爪が薄くて弱い。
・切れ毛が多い。
・加齢と共に癖毛になった。
・過去にカンジタ感染症になったことがある。
・タンパク質の消化が悪いと感じる。
・ 便秘。
・下痢しやすい。
・ 腹部膨満感(お腹の張り)がある。
・おならが臭い。
・便が小さく固い。

上記のチェック項目で当て嵌まる項目が多くあるほど、腸の粘膜が薄い可能性が高くなるそうです。
この後の「ハロー! ビタミン」の内容でご紹介する、リーキーガット症候群の原因となる他の体質も考え合わせて、
様々なトラブル体質の原因がリーキーガット症候群かを判断する材料にしていただければと思います。
次の項目で腸の粘膜が薄くなる原因の体質改善方法を解説します。




リーキーガット症候群に繋がる腸壁の薄さは、こうして改善する。

リーキーガット症候群

リーキーガット症候群の方に、薄くなった腸の角質層を厚くするために、以下の方法を提案します。
EPAを摂取して、角質層を腸壁に繋ぎ止めておく乳液状のネバネバした物質をたくさん分泌して、角質層の剥がれるスピードを遅くする。
亜鉛や ビタミンAを摂取して、角質層の作る基底細胞の細胞分裂を活発にして、新しい角質層をどんどん増やす。 補助的なものとして、
ビタミンBを摂取するとタンパク質の合成が早まるので、細胞分裂のスピードが落ちないで済みます。

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リーキーガット症候群の症状

リーキーガット症候群

前回の「ハロー! ビタミン」では、「 リーキーガット症候群の症状は大きく2つに分けることができます。」とご説明しました。
前回に「 リーキーガット症候群がもともと持っている腸の粘膜が薄い体質によって引き起こされるもの。」はご説明しましたので、今回の「ハロー! ビタミン」は、「穴の開いた腸から、吸収してはいけないタンパク質が吸収されて、免疫系の異常反応が起こることが原因で発症するもの。」について書いてみたいと思います。

リーキーガット症候群の症状は、 アトピー性皮膚炎、食品アレルギー、 便秘、 免疫力の低下、PMS、皮膚炎、口内炎、肝機能障害、
脂肪肝動脈硬化、様々な部分の炎症など、もっともっといろいろなものの発症と密接に関係しているとされています。


リーキーガット症候群とは、読んで字のごとく、様々な症状の複合的な病気で、簡単に症状が特定できないというような意味であると言えます。
リーキーガット症候群はリーキーガットシンドロームなどと記されることもあるようです。
腸に穴が開いている病気で、広い範囲で健康の問題や美容の問題を引き起こす原因として、注目されている症状です。
リーキーガット症候群は無自覚の方が多く、腸の問題として把握されるよりも前に、腸以外の様々な困った体質として認識されることが多く、
詳しく調べると リーキーガット症候群の症状の1つであった、というようなケースで見つかることが多いのです。

腸に穴が開いているなんて聞くと、結構恐ろしそうな感じですが、実際には腸の粘膜が爛れていて、
傷がついている部分に小さな穴が開いていて、その部分から毛細血管に食品のタンパク質や悪玉菌の分泌する悪い物質が直接に吸収される症状です。

もっと安心?していただくのであれば、先進国の方の統計を見ると、アレルギーではない方も含めて、半分以上の方は重症から軽症までを含めて リーキーガット症候群なのだそうです。
原因不明の困った体質を抱えているようであれば、腸の体質改善と、 腸内環境の改善をしてみると、
良くなることが多いというのが、アメリカの多くの専門家により論文発表されています。




リーキーガット症候群はアレルギー症状を酷くする。

リーキーガット症候群 症状

リーキーガット症候群が疑われている場合、食品アレルギーの方は、
吸収してはいけないタンパク質などが腸の穴から毛細血管に吸収されて、酷い免疫アレルギー反応が引き起こされるケースが多く報告されています。

アメリカでは正確には食品アレルギーというアレルギーは存在していないのです。
日本では鯖やピーナッツ、小麦や牛乳などによって引き起こされるアレルギーを食品アレルギーと呼んでいますが、
アメリカのアレルギー内科の考えは、アレルギーによって引き起こされる部位や症状によって アレルギーを分類しています。

アレルゲンの種類によって分類するということはありません。
よって、食品によって引き起こされるアレルギーでも、食品アレルギーとは呼ばず、アレルギーの症状や、症状が出る部位などによって分けられるのです。

例えばアレルゲンはなんであれ、皮膚に炎症がでるようなアレルギーは、 アトピー性皮膚炎と呼ばれます。
目や鼻に炎症がでるようなアレルギーは、 花粉症と呼ばれています。
関節の炎症はリウマチですし、皮膚に膿疱が出るアレルギーは 掌蹠膿疱症というように、分類しているのです。
よって、食品がアレルゲンのアレルギーでも、目や鼻の粘膜に炎症がでれば花粉症ですし、皮膚に炎症がでればアトピー性皮膚炎となります。

ただし、最近の研究ではアレルギーの方の多くは
リーキーガット症候群の症状や体質も持っているため、穴の開いた腸から大量の未消化のタンパク質が吸収されて、
そのタンパク質に免疫系が異常反応して、様々な炎症が引き起こされていることが判ってきています。

例えば、小麦がアレルゲンとなる場合、小麦のタンパク質が口腔や食道、胃腸の粘膜に触れている程度では、
あまり炎症反応は起こらないのですが、穴の開いた腸から小麦のタンパク質が吸収されると、
血液中に大量の活性酸素や好中球エラスターゼ、 ヒスタミングロブリンなどのアレルギーに関係する物質が大量に分泌され、皮膚や粘膜の弱い部分に炎症が起こります。

アメリカでは、こういう現象を食品アレルギーとは呼ばず、 リーキーガット症候群によるアレルギー症状の悪化と呼んでいます。

また、リーキーガット症候群と、胃で分泌されるブロメラインというタンパク質消化酵素の分泌不足の体質が重なると、
未消化タンパク質が増えるので、アレルギー症状の悪化が更に酷くなります。

アメリカではアレルギーで炎症が酷い方には、 ブロメラインというサプリメントが試されることが多いようです。


リーキーガット症候群が疑われる方で、過去にカンジタ感染症に罹ったことがある方は、ブロメラインの摂取をお奨めします。
カンジタ感染症はブロメラインの分泌不足の体質と、 腸内環境が悪いことが重なることで引き起こされます。
よって、カンジタ感染症になったことがある場合は、上記の体質を持っているので、リーキーガット症候群やアレルギーが酷くなっている可能性があります。
ブロメラインと 善玉菌(乳酸菌 腸内細菌)の摂取をお奨めします。




リーキーガット症候群は肝機能低下や脂肪肝を酷くする。

リーキーガット症候群

先の項目で、「吸収してはいけないタンパク質が腸の穴から毛細血管に吸収されている。」と書きました。
これらの吸収されたタンパク質や、悪玉菌の分泌するメタンやアンモニアなどの有害物質は、血液に乗って肝臓に運ばれて、化学処理されます。
これらの入ってきてはいけない物質が多いほど、肝臓の化学処理が増えて、肝臓に負荷がかかり、肝臓を疲れさせます。
これも リーキーガット症候群の症状の1つと言えるでしょう。
アルコールなどで肝臓を痛めつけたり、 腸内環境が悪かったりすると、ただでさえ肝臓は弱っているのに、
リーキーガット症候群が重なれば、更に肝臓に負荷がかかります。
リーキーガット症候群が少しでも疑われる場合、アメリカでは肝機能が落ちた時の民間療法は、
緊急避難的な方法として ブロメラインの摂取でタンパク質消化を助け、体質改善的な方法として 善玉菌サプリメントの摂取と、 EPAや 亜鉛の摂取を行うことがあります。
これらの方法は、肝臓に負荷をかけない方法として、最近は注目されています。

もちろん、日本で行われている 秋ウコン(クルクミン)や オルニチンや タウリンの摂取で、肝機能を高めるという手段も有効です。

最近のアメリカの専門家は、お酒による肝臓の負担よりも、リーキーガット症候群による肝臓の負担の方が怖いケースも多いと言っています。
アルコールは24時間飲んでいるわけではありませんし、止めようと思えば自分の意思で、飲むのを中止することができますが、
リーキーガット症候群は、24時間、随時、吸収してはいけない物質を吸収し、肝臓に負担をかけています。
肝臓の検査数値に問題のある方は、リーキーガット症候群の体質改善も視野に入れて、体質や生活習慣の改善を実施することをお奨めします。

胃腸の粘膜を厚く丈夫にする体質改善には、半年〜2年ほどの時間がかかりますので、
その体質改善が完了するまでの間だけ、 ブロメラインを摂取して、タンパク質の消化を助けるだけで、様々なリーキーガット症候群の症状は軽減されるはずです。
リーキーガット症候群の体質と、胃酸のブロメラインの分泌が不足する体質が重なることによって、非常に炎症が起こりやすい体質になることが報告されています。
ブロメラインの良いところは、体質改善の必要がなく、効果が得られるような体質であれば、飲めば数日〜数週間で、炎症体質が徐々に改善に向かうことが実感できると言われています

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悪玉菌の出すアルカリ物質が腸の粘膜を溶かし、腸壁を爛れさせる。

リーキーガット症候群の原因

リーキーガット症候群の主原因、腸の粘膜の薄さは腸そのものの構造だけではなく、腸内環境にも強い影響を受けることが判っています。
腸内環境とは、 善玉菌と 悪玉菌の分布や割合と訳したら良いでしょう。

前にも申しましたように、腸は体外です。
つまり 腸内環境とは、皮膚や粘膜と同じ外界に接している腸の粘膜の環境と言って良いでしょう。

基本的に皮膚や粘膜などの体外は酸性に保ち、細胞内や体内はアルカリ性に保つのが、健康や美容の秘訣であると言われています。
よって、腸内環境が皮膚や粘膜と同じということは、腸内は酸性に保たなければならないのです。
よく 善玉菌といいますが、これは乳酸や酪酸を分泌し、腸内を酸性に保つ働きをもつ細菌類を指します。

よくアルカリイオン水を生成する機械で、アルカリイオン水を作る時に、酸性水という水が作られることをご存知でしょうか?
アルカリイオン水は飲んで健康や美容に役立つ水ですが、この酸性水も顔を洗ったり
、髪の毛を洗ったり、皮膚を洗ったりすることで、アストリンゼン効果により、肌や髪の毛を引き締め、健康に保つ働きがあるのです。

逆に 悪玉菌と呼ばれる細菌の多くが、アンモニアなどの強いアルカリ性の物質を分泌します。
粘膜は、水酸基を含むアルカリ性物質に触れると緩やかに溶けていきます。
(石鹸によって汚れが落ちるのは、石鹸の主成分である水酸化ナトリウムにより、皮膚の表面が溶けているためです。)
悪玉菌は粘膜を溶かすような物質を分泌するため、腸内にたくさんいると、粘膜が溶けて薄くなったり、爛れた(ただれた)ように炎症を起こしたりすることが判っています。
これが リーキーガット症候群の腸の粘膜を薄くする大きな原因と言われています。




悪玉菌の出すアルカリ物質から腸を守るためにできること。

リーキーガット症候群の症状

リーキーガット症候群が疑われる方は、腸内環境が悪いことが考えられますので、できるだけたくさんの善玉菌を補給することをお奨めします。
アメリカンビタミンショップで扱う 善玉菌サプリメントは善玉菌が胃酸で死なないように特殊なカプセルでコーティングされています。
また、12種類の善玉菌はたくさんの種類がある腸内細菌の中でも、体が大きく、強い酸性を示す乳酸や酪酸をたくさん分泌する菌が選ばれています。
腸まで届く善玉菌12というサプリメントは 腸内環境を酸性に保ち、腸壁を改善するためには、自信を持ってお奨めできるサプリメントです。

まず、乳酸や酪酸という酸で、腸内環境を清潔に保つことで、腸壁が荒れることが少なくなります。
リーキーガット症候群の原因のとして、腸壁が薄くなることが挙げられていますが、
腸壁が爛れたり、腸が炎症を引き起こして腸の粘膜に亀裂や穴が開くことは、腸壁が薄くなる非常に大きな原因となります。 善玉菌を上手に使って、腸壁を守りましょう。

サプリメントとして摂取した善玉菌の分泌する乳酸や酪酸は、悪玉菌を減らす働きもあります。
悪玉菌の分泌するアルカリ性の物質によって、腸壁が爛れるので、根本的に腸内の悪玉菌を減らしてあげないと、いつまでたっても腸壁は丈夫になりません。
善玉菌サプリメントを摂取して、悪玉菌を減らしましょう。

リーキーガット症候群の方は、腸内環境が悪いので、善玉菌によって改善することをお奨めします。
一度、悪玉菌優勢に傾いた腸内環境は、優秀な善玉菌サプリメントを使っても、改善には半年〜2年くらいはかかります。
時間はかかりますが、性能の高いサプリメントさえ選べば、必ず全員が改善する体質です。
EPAや 亜鉛や MSMなどで腸そのものの体質改善を行いながら、腸内環境に改善も同時に行うことをお奨めします。




リーキーガット症候群は腸からの細菌感染が起こりやすい

リーキーガット症候群

多くの栄養学者が、腸内環境と免疫力には相関関係があると言っています。
腸内に悪玉菌が多くなると、様々な感染症になることは事実で、2つの原因が挙げられています。
・悪玉菌が多くなると皮膚や粘膜を守るTh2という白血球に異常が起こる。
・ リーキーガット症候群になりやすく、腸壁から細菌やウィルスに感染しやすくなる。

Th2という白血球は、細菌やウィルスなどの、人にとって敵となる生物を記憶する白血球です。
ウィルスや細菌などの害になる生物が体内に侵入すると、Th2が敵か敵でないかの判断を行います。
腸内環境が悪く悪玉菌が多い場合、Th2の敵かどうかを判断する働きに異常が起こります。

敵なのに見逃してしまったり、敵ではないのに敵と判断し、他の攻撃型白血球達に攻撃させたりという、正常なTh2ではありえない行動をしてしまいます。
アレルギーの方の免疫細胞が、 アレルゲンという本来は無害な物質に異常反応を起こして、攻撃をしてしまう根本は、このTh2という白血球の異常であることは、よく知られています。
これとは逆に、ウィルスや細菌などの外敵を見逃してしまい、薄くなった腸壁から外敵の侵入を許してしまい、
感染症に感染しやすくなるということも、Th2という免疫力に影響を与える白血球と、腸内環境に強い相関関係があるからなのです。

Th2はもともとがウィルスや細菌を敵と判断するだけでなく、腸内に住む 悪玉菌をも敵と記憶しています。
よって、腸内環境に悪玉菌が増えると、Th2がその数を増すだけでなく、敵か敵でないかの判断が曖昧になってしまうため、免疫力が落ちると考えられています。

腸内環境が悪く悪玉菌が多いと、腸壁が爛れて炎症が起こり、腸壁が弱くなり リーキーガット症候群になってしまうと書いてきました。

腸壁が弱くなれば、腸壁からの細菌感染やウィルス感染が起こります。
しかし、口から入ってきた細菌やウィルスの多くは、本来は胃酸と共に混ぜられているうちに、滅菌され死滅してしまいます。
つまり、腸壁が弱くても、胃酸で外敵が死んでしまえば、感染症に罹りやすくなることはないのです。

リーキーガット症候群の方で免疫が弱い方の多くに、消化酵素の分泌が減っている体質が見られます。
もともと先天的に ブロメラインというタンパク質消化酵素の分泌が悪い体質の方も多いと言われていますし、
リーキーガット症候群で酵素やホルモンの分泌が悪くなって、後天的に消化酵素の分泌が悪くなる方もいます。

皮膚や粘膜が薄く弱い方で、免疫力が弱い方は、食事の際にブロメラインという消化酵素を摂ってみるか、
コエンザイムQ10や アルファリポ酸(αリポ酸)を摂取して、酵素を作ったりホルモンの分泌を活発にするなどの体質改善をすると良いでしょう。

腸の構造上、皮膚や粘膜を厚く丈夫に保つために働く EPAや MSM、 ビオチンや 亜鉛が不足することで、腸の粘膜も薄く、弱くなります。
リーキーガット症候群が疑われる方は、これらのサプリメントを摂取して、皮膚や粘膜だけでなく、腸壁の粘膜も丈夫にして、リーキーガット症候群を改善しましょう。

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リーキーガット症候群は肝臓に負担をかける。

オルニチン

これまで3回に亘ってお送りしてきた リーキーガット症候群の治療ですが、今回でまとめとなります。
ちょっと復習と確認の意味で書くと、リーキーガット症候群は胃腸の壁が薄いために、吸収してはいけない物質を吸収してしまう体質が原因です。
未消化のタンパク質が腸から吸収されて起こる症状は、非常に多彩です。
現代病と言われる多くの体質がありますが、その多くに リーキーガット症候群が関係していると言われています。

例えば、未消化のタンパク質は血液中に入ると、まず様々な白血球が集まってきて、タンパク質を攻撃します。
活性酸素や好中球エラスターゼは毛細血管を壊し、組織を水浸しにします。(皮膚炎などの炎症の大きな原因となります。)
免疫物質であるヒスタミングロブリン活性酸素は弱い部分に炎症を引き起こすでしょう。
薄い腸壁から吸収した物質や、免疫細胞によって作られた様々な物質は、化学処理工場の化学処理を増やし、肝臓に負担をかけます。
肝臓では、この負担に対抗するために、オルニチンサイクル(尿素回路)などのデトックスを行い、体にとって不用な物質を無毒化して、尿などから排泄させます。
肝臓にかかった負担などを永い間放っておくと、体質によっては、肝機能障害や脂肪肝などになってしまう方もいるようです。
太っている方や、コレステロール中性脂肪に問題がある方は、脂肪肝になりやすいので、 ダイエットサプリメントを飲むなどして、血中脂質を減らす体質改善を行ってください。

肝臓の負担が気になる方や、アルコールなどを多飲される方は、 オルニチンを摂って、
オルニチンサイクルを活発にしたり、 秋ウコン(クルクミン)を摂って、肝機能を高めて、 リーキーガット症候群の治療に役立ててください。

リーキーガット症候群はよく隠れアレルギーと呼ばれていますが、
アトピー性皮膚炎などの皮膚や粘膜が弱い方に、更に皮膚炎や粘膜炎を引き起こすことが多いからなのです。

これは皮膚炎などによって細胞が壊れ、アミノ酸結合のアンモニアが体内で発生しやすい体質が、
肝臓に負担をかけているところに、リーキーガット症候群により、腸から更にアンモニアが吸収されてくるので、
肝臓が疲弊しやすくなり、肝臓のデトックス機能が低下することに繋がります。

デトックスしきれない不要物は血液中に溜まり、弱い皮膚や粘膜に炎症を起こさせるのです。
オルニチンを摂取することで、肝臓のデトックス機能を高めて、炎症の原因を減らしましょう。




リーキーガット症候群は細胞の活動を鈍くする。

リーキーガット症候群 治療

最近では慢性疲労症候群の原因の1つが、 リーキーガット症候群による、血中の遊離アンモニア濃度の上昇ではないかと言われています。
タンパク質消化によって多くのアミノ酸結合のアンモニアも作られますが、一部は遊離アンモニアとなります。

通常は、遊離アンモニアは腸から吸収しないようになっているのですが、リーキーガット症候群の薄い腸壁から、
遊離アンモニアが血液中に入り、肝臓でのデトックスが行われずに、全身の各細胞のミトコンドリアに取り込まれ、ATPというエネルギーの生産が遅くなるのです。

ATPが細胞の活動エネルギーとなりますので、ATPの生産が少なくなると、筋肉などは力が出せずに、疲労を感じます。
また、ATPの生産過程で作られる、 カルニチンアルファリポ酸(αリポ酸)や コエンンザイムQ10などの分泌を減らし、エネルギーを効率的に作れずに、更に疲れてしまうのです。
また、同じ理屈で太りやすくもなります。

リーキーガット症候群の治療には、弱った細胞に本来の活動をさせることが重要です。
ATPが作れない体質の改善は、根本的な治療とはならないまでも、弱った細胞の活動を活発にさせるために、上記のカルニチンなどのサプリメントを摂ってみるのも良いのではないでしょうか?

古い細胞が代謝される時に作られるアミノ酸と結合したアンモニアは、通常は肝臓に運ばれてオルニチンサイクルという代謝作用によって、尿素などに分解され、尿などで排泄されます。
遊離アンモニアは本来は血液中には存在しないはずの物質ですが、 リーキーガット症候群の方は、腸内で悪玉菌によって作られる遊離アンモニアや、タンパク質の消化で作られる遊離アンモニアの一部が、腸壁から吸収され、血液中の遊離アンモニア濃度を高めてしまうのです。
遊離アンモニアは優先的に肝臓に運ばれることがなく、その多くが肝臓以外の細胞のミトコンドリアに取り込まれて、ATPというエネルギーの生産を邪魔するのです。

すべての機能が正常であれば、アンモニアは肝臓においてオルニチンサイクル(尿素回路)によって処理されて、無毒な尿素に分解されて、尿として排泄されるのですが、リーキーガット症候群により血中の遊離アンモニア濃度が上がり、全身の細胞に取り込まれて、様々なトラブル体質を引き起こします。
免疫力の低下や骨密度の異常、下痢や 便秘、 お腹の張り(腹部膨満感)や腹痛、集中力の低下や軽い鬱、記憶力の低下や暴力衝動など、数え上げればきりがないほどの問題体質に関係していると言われています。

全身の細胞のミトコンドリアに取り込まれた遊離アンモニアは、細胞の活動を鈍くするので、細胞から追い出すデトックスを行います。
デトックスの方法は簡単で、 オルニチンというアミノ酸を飲んで、血中のオルニチン濃度を上げてあげるだけで良いのです。
オルニチンは肝臓や様々な場所で、オルニチンサイクルなどで使われてしまうので、食事から摂取する量では足りないようになります。
特に30歳前後になると、血中のオルニチン濃度は低い値が観測されるようになり、不足を呈します。
血中のオルニチン濃度が上がると、全身の細胞でデトックスを行い、ミトコンドリアに溜め込んだ遊離アンモニアを追い出し、細胞本来のもつポテンシャルを回復する様に働きます。




リーキーガット症候群の治療の最前線を取材して思ったこと

リーキーガット症候群

リーキーガット症候群は症状が多岐に亘り、捉えどころのない体質です。
これまで4回に亘った リーキーガット症候群の治療に関する内容を書くために、アメリカの様々な栄養学サイトを読んでみて思ったこと、取材して感じたことを書いてみます。
症候群という名称で表現されるように、リーキーガット症候群によって引き起こされる体のトラブルは、本当に多岐に亘ります。
アメリカの栄養学者や医学者が記した論文の多くは、リーキーガット症候群によって引き起こされる鬱病やアレルギーの悪化など、細かなトラブルを1つ1つ改善するための、体質改善方法を載せた論文が多く、リーキーガット症候群全体を俯瞰して記した論文が少ないので、データ収集も非常に大変でした。

リーキーガット症候群の基本的な原因は、これまでの4回に亘る「ハロー! ビタミン」で、すべて記してきました。
よって、細かいトラブルの改善方法を1つ1つ記すことの意味を見出せないので、ここではすべてを記しませんでした。
ただ、様々な専門家の論文を読んでいて、リーキーガット症候群の本質に迫ると思われる、印象に残る記述がいくつかありましたので、以下に記したいと思います。

専門家A氏
リーキーガット症候群の発症のメカニズムを単純にすると、薄い爛れた腸壁から吸収してはいけないものを、血液中に取り込むことから始まる、と言えるでしょう。
腸から吸収される物質は、個人の体質や食事や 腸内環境などの影響を強く受けるので、毎回違っている。
よって、それによって体内で作られる毒物の種類や、免疫系の反応などが毎回違っている。
また、個人個人の体質によって、体の弱い部分が違っている。(例えば、皮膚が弱い方、粘膜が弱い方、扁桃腺が弱い方、腎臓が弱いなどなど数え上げたらキリがありません。)
上記の条件に、季節的要因やバイオリズムなどを考え合わせると、一人の患者の中だけでも、症状の出方が非常に複雑に違ってくる。
とても1つのリーキーガット症候群という病気が引き起こしたとは思えないほど、出てくる症状が違っているので、医師は症状を改善させるための原因の特定が非常に難しい。
リーキーガット症候群であるかどうかの検査は難しく費用がかかる。
検査結果からリーキーガット症候群かどうかの結論を下すのは難しい。
しかし、原因はいくつかあるものの、基本的には腸の体質改善と腸内環境の改善で、多くの症状は治まるはずである。
よって、原因不明の体調不良に悩む場合、腸の体質改善と腸内環境の改善を試みることをお奨めする。

リーキーガット症候群は、よく隠れアレルギーという呼び方もされるようですが、アレルギー体質と完全に合致している訳ではありません。
しかし、 アレルギーの方はリーキーガット症候群である可能性が、非常に高いという意味では、正しいですし、リーキーガット症候群がアレルギー症状をより酷くするということでも、正しいと言えるでしょう

専門家B氏
アメリカでの統計を見てみると、アレルギーの方のリーキーガット症候群の発症率と、アレルギーでない方のリーキーガット症候群の発症率には大きな違いがあります。
リーキーガット症候群に関しては、最近になって研究が盛んになってきたので、統計的な数値がたくさんあってどれが正しいのかは、現時点で判断することはできないものの、アレルギーの方のリーキーガット症候群の発症率が非常に高い数字を示しているのに対して、皮膚の丈夫な方の リーキーガット症候群の発症率は非常に低いことが、多くの医学者や栄養学者によって指摘されています。
体の外から異物の侵入を防ぐ皮膚や粘膜は、角質層が重なって作られており、基本的には腸壁と似たような角質層の構造を持ちます。
つまり作りが同じということは、皮膚や粘膜が薄い方は、腸の粘膜も薄い可能性があるのです。
トラブル肌の方の多くは、腸の粘膜が薄い可能性があります。

http://www.vitamin-shopper.com/p/mailmagazine/hv017701.aspx