必須ミネラルは有害ミネラルを駆逐する



■有害ミネラルとは

DNAが認知しないミネラル(水銀・ヒ素・鉛・アルミニウム・カドミウム等々)の総称。








■メタロチオネインと呼ばれるタンパク質で重金属を捕まえて解毒し、尿と一緒に排出

メタロチオネインは普通の状態では亜鉛と結合しているのですが、カドミウム、銅、水銀などのほうが亜鉛より結合力が強いため、亜鉛と置き換わります。
その結果、体内に入った重金属の毒性が軽減されるというわけです。このようなメタロチオネインの作用は、生物の体に備わった防御システムの一つ。
そのため、メタロチオネインは困った時に助けてくれる非常時タンパク質とも呼ばれています






■金属代謝をコントロールするタンパク質

人間はみな、生まれたときから「デトックスタンパク質」とでもいうべき酵素をもっています。
しかし、人によってはこの酵素の働きが弱かったり、遺伝子的な障害があるためにうまく機能せず、
体内に蓄積している有害物質を外に出すことができない、できたとしてもわずかな量しか排出できないという事態が起こるのです。

アメリカの研究によると自閉症児童の99%では血液中の銅と亜鉛のバランスが狂っている。
すなわち、この二つの金属をコントロールするタンパク質が正常に機能していないことを意味している。
関係するメタロチオネインと呼ばれるタンパク質は、脳細胞の発育をコントロールし、また身体から毒物を除去するのに必要なタンパク質でもある。
このタンパク質の障害が、自閉症児に多く見られる認識障害および消化器不良を起こす原因とみられている。


メタロチオネインはメタル(金属)とチオール基(硫黄を持つ有機化合物)とプロテイン(タンパク質)の合成語です。

メタロチオネインは、体内にカドミウムなどの有害ミネラルが入ってくると、
それが刺激になって肝臓や腎臓などで合成され、有害ミネラルと結合します。
その一方で有用な亜鉛や銅の濃度が一定に保たれるように調節する機能も持っています。

また活性酸素を除去する機能も持っています。
メタロチオネインは亜鉛を投与することで細胞内で合成がうながされる性質がある。




■身体から排出しなければデトックスにならない

メタロチオネインは女性ホルモンの合成を促す刺激になっています。
女性の方がメタロチオネインによって有害ミネラルをつかまえやすいけれども、
その反面、それを排出する能力が男性よりも弱いと言うことができるのです。








■必須ミネラルは有害ミネラルを駆逐する

私達の体内にはメタロチオネインのように、有害ミネラルと結合してその毒性を軽減してくれるタンパク質が存在している。
しかし、有害ミネラルを身体の外に排出してやらなければ、さまざまな症状を改善し、健康を取り戻すことは難しいといわなければなりません。

必須ミネラルが私達の生命維持に欠かせないというのには、もうひとつ理由があります。
それは、必須ミネラルは有害ミネラルの吸収を妨げたり、排出を促したりする働きがあるからです。

たとえば、カルシウムや鉄にはカドミウムの吸収を抑え、その毒性を弱める働きがあります。
またセレンには、水銀と結合することで無害化する働きがあります。
硫黄はセレンと結合して、水銀やヒ素、鉛、カドミウムを無毒化します。








周期表 亜鉛

カドミウム・・・原子番号48の卑金属。

亜鉛族で周期表だとまさに亜鉛の真下にあります。

さらにその下には水銀がありますね。

周期表で縦に並んでいる元素は性質が似ます。

ということは、亜鉛をmimic(真似)します。

亜鉛の大切さは別紙に譲りますが、70種類を超える酵素の材料となっており、生体機能にとても重要です。

亜鉛の働きをまとめると、遺伝子の転写、細胞分裂インスリンステロイドホルモン(性ホルモンや副腎皮質ホルモンなど)の産生、
ビタミンAの代謝精子形成、性腺発育、プロスタグランディン代謝、細胞膜の安定化、免疫機能、などです。

簡単にいうと、カドミウムはこれらの働きを阻害すると考えてよいでしょう。

また、他の有害金属と同じように、活性酸素の発生源となります。








■重要な硫黄

水銀を体内から追い出すためにもっとも必要な栄養素は硫黄です。

硫黄は細胞質内で水銀やカドミウム、鉛などの重金属と結合して爪や毛髪から排出されます。               
但し市場にもたくさん出ていますがエチレンからの合成品が多いので注意。            

セレンも話題になっていますが、セレン単体を長期間摂取することはお勧めしません。
しっかりと指導をお受けすることをお勧めします。

硫黄を多く含む食品:卵・鶏肉・にんにく・たまねぎ・ねぎ・にら・アスパラガス

タウリンを多く含む食品:ホタテ・かに・いか・貝・タコ

セレンを多く含む食品:魚貝類(うるめなど)・海草類・精製していない穀類




■硫黄を多く含む食べ物

大豆や動物性タンパク質に多く含まれています。

硫黄は皮膚や髪、爪などの健康を保つ役割があり酵素の活性に関係しています。
主な作用は有害ミネラルの蓄積防止、細菌感染の抵抗力向上、胆汁の分泌を助けるなどです。

硫黄と云えば有害物質と思いがちですが実際は必要量の多い必須ミネラルです。

硫黄はビタミンB1やパントテン酸と一種になり糖質や脂質の代謝に作用し皮膚や髪、爪などの健康を保っています。
大豆や動物性タンパク質の他に硫黄化合物を含む玉ねぎやニンニク、ネギ、ニラなどにも含まれています。







■肝臓は身体を解毒する場所でもあります。


肝臓には、解毒プロセスに必要な酵素が大量に含まれています。
酸化防止成分のなかでも協力なグルタチオンが貯蔵されている。
重金属の解毒に関わるメタロチオネインも、活性酸素を一掃し体内の調整を行う硫黄を含むタンパク質です。
この体内における硫黄成分のレベルの低下が、自閉的な行動を示す子どもの核となる問題のようです。


LGSでは、グルタチオンの枯渇がよく見られます。